ロマンス小説ではないけれど気になった作品があったのでご紹介。
『ダブル・ファンタジー』
著者:村山由佳
文学小説の中に描かれている官能部分が最高にキワドイ作品です。
読んでいて赤面してしまいます。
村山由佳さんは「星々の舟」で直木賞作家になられた女流作家。
本物作家さんが描く性描写が気になります。
~ 作品内の1フレーズ ~
「乳房を柔らかく揉みしだき、先端をつまんでみた。痒いようなもどかしさが走る。
親指と中指で、こよりを縒り合わせるように力を加えてやると、下腹部全体にじわりと熱が満ちた。
ああ・・・ほどけていく。体の奥の結び目が、緩んで、潤んで、ほどけていく。。」
実にエッチですが、なんとも奥ゆかしさのある文学的な表現です。
官能小説と間違えてしまいそうですが、作品がしっかりしていて全体を通して読むと少しもエロさを感じさせません。
作品の主人公は「35歳で既婚の人気女流脚本家」という設定。
主人公の性に対する執着、性癖が赤裸々につづられている作品ですが、作者の村山由佳さんは性的なことはご法度な環境で育てられ、さらに結婚後の性生活も夫からの一方通行なものだった。と語っているところも興味深いです。
ともかく半端なエッチさではない作品です。
性描写に胸やけさえうったえる人がおりますので、さほど性に興味が無い人や性に目覚めたいという要求のある人以外にはオススメできません。
自己責任で読んでください。