これはホットを超えた官能小説『秘密の扉、恋のルール 2』 (ハーレクインMIRA文庫)

  • エデン・ブラッドリー イライザ・アダムス アレグラ・ヴェルデ エメリア・エルムウッド ティファニー・ライス(著)
  •  仁嶋いずる 中野 恵 北園えりか 紫堂あき 藤峰みちか(翻訳)
  • 出版:ハーレクインMIRA文庫
  • 発売日:2014/5/13

 

秘密の扉、恋のルール Ⅱ

 

昨年発売したホットロマンス小説の中で紹介していなかったお勧めの一冊がありましたので遅ればせながらご紹介いたします。先に申し上げておきますがハーレクインの作品と思って油断してはいけない一冊になります。 続きを読む これはホットを超えた官能小説『秘密の扉、恋のルール 2』 (ハーレクインMIRA文庫)

もう一度甘いささやきを (ルナブックス)

  • ミシェル・マイルズ&セリーナ・ベル (著)
  • 箸本 すみれ&芦原 夕貴 (翻訳)
  • 発売日:2013/11/29

 

もう一度甘いささやきを

 

大人のためのHOTでハッピーエンドな短編集「ルナブックス」第3弾。思いがけない出会いに揺れるヒロインの 2編収録。

大人のためのHOTでハッピーエンドな短編ラブストーリーレーベル「ルナブックス」第3弾。1作目は「電話の向こうの恋人」。過去につきあった男が最悪で、「もう恋なんてこりごり! 一生男なんていらない」が口癖のクラウディア。そんな彼女が、ある日突然、「運命の人」に出会ってしまう。長身で指が長くて、びくりするぐらいのいい男。思わずキスしたくなるぐらいチャーミングな唇を持ち、あごひげを生やしていて。クラウディアの妄想の中に現れる、まさに理想の男だった。ふたりはその日のうちに思いがけない再会を果たす。クラウディアはエッセイストだけれど、生活のためにテレフォンセックスでお金を得ていて、本当は恋愛もSEXもすっかりご無沙汰。そんなことをカレには知られたくなかったけれど、彼にも秘密があって……。2作目の「セカンド・チャンス」は、仕事優先のカレとの暮らしに疲れ果ててシアトルを飛び出し、N.Y.で新しい生活を送るエイミーの前に元カレが現れる。彼は今度こそ「君を大切にする」と言うけれど、もう傷つきたくなくて、彼の言葉を信じきることができない。

 

レビュー

2作品構成です。

大雑把に言うと、1作目テレフォンSEX、2作目仕事人間のお話です。

嫌なライバル登場!などはなく、気楽にスラスラ読めます。ライバルにハラハラしたい人には向いていないかもしれませんね。

1作目「電話の向こうの恋人」

テレフォンセックスが題材の恋愛話。男性がテレフォンセックス・・と言うのは聞きそうな話ですけど、女性がテレフォンセックスを、と言うのはちょっと驚きの設定。でもお金を稼ぐためにテレフォンセックスをやっていた。と言う設定も、テレフォンセックス自体を良く知りませんので「そうゆうものなの?」と言う感覚です。テレフォンセックスをしてお金をもらえるのが普通なのでしょうか。

実のところ、テレフォンセックスという変りダネに興味は抱きましたがこの作品自体は至ってよくあるストーリー・・と書くと手抜きっぽく聞こえますが本当に印象があまり残らない作品でした。

どちらかと言うと本編よりもテレフォンセックスのほうが気になってしまいましたのでちょっと調べてみました。

具体的に、女性がサクラだ!みたいな事は書いていませんがテレクラためになるツーショットダイヤルと言うサイトにテレクラやテレフォンセックスの記事がまとめられていました。読む限りではテレクラ、テレフォンセックスが出来る場所に男性は群がり、そこに女性が群がるという縮図がわかります。

そもそもテレフォンセックスでお客から直でお金をもらうのは難しそうですので何か仲介役があるのでは?と思ってさらに読み進めると、国内ではテレクラやテレフォンセックスができるツーショットダイヤルと言うサービスが良く使われている事がわかりました。

ツーショットダイヤルに関してはテレクラと謳いながら、テレフォンセックスに持っていき、時間稼ぎをする、と言うような女性が多いと言う事もなんとなくわかります。ツーショットダイヤルと言う番組で女性がサクラでは無いにしろ、マージンをもらえるような登録が存在しているのかなぁと思います。だいたいこの辺で好奇心は満腹になりましたので、実際に使ったりはしませんよ^^;

2作目「セカンド・チャンス」

こちらの作品は、普段私達の生活の中にある「あるある」な感じのシチュエーションが多く登場します。とても親近感が沸いて感情移入しやすい作品になっています。

実は『もう一度甘いささやきを』に収録のこのセカンド・チャンスですが、海外では有名なチケットホームトレインシリーズの5作品目になります。電車を中心に巻き起こるロマンス。

 

つまりこの作品もメインワードとなるのが電車でセカンド・チャンスでは”通勤電車”がステージになります。

仕事人間たちのヒューマンドラマなのですがロマンスありありでとてもホットな仕上がりになっています。同じ通勤電車でもちょっと海外と日本は肌感違うかな??というところもありますが、それを抜きにしても楽しく読めました。

今、毎日仕事に追わている人で恋愛がチグハグになりそうな人には是非読んでいただきたいな、と思える作品です。